チョコレートだけではなく、いろいろな食物に関しても言えることですが…
「中毒」という言葉を聞いたことはありますか?
今回は、チョコレートに対する依存についてお話しします。
チョコレートへの依存
チョコレートに対する依存は、主に以下の2種類です。
○「白砂糖」への依存
血糖値の急上昇と急降下が起こり、いくら食べても満足しない状態になる
○「テオブロミン」への依存
カカオの濃度の高いチョコレートを過剰に摂取すると引き起こす可能性が高くなる
主に、『チョコレートが欲しくて欲しくてたまらない状態』になるのは、白砂糖への依存であることが圧倒的に多いです。
これは、市販のチョコレート菓子に使われている大量の砂糖を指しています。
なぜ、テオブロミンによる依存は少ないのでしょうか?
それは、次の項目をご覧ください。
チョコレート中毒
チョコレート中毒を引き起こすのに、必要なテオブロミンの量は…体重1kgあたり200mg以上必要です。
…ということは、体重50kgの人を中毒にするには、10gのテオブロミンが必要となります。
チョコレートの種類によっても変わりますが、チョコレート100gに入っているテオブロミンは約0.5~2.7gとされています。
カカオ濃度の高いものだと約400g分、ミルクチョコレートなどのカカオ濃度の低いものだと約2kg消費することになります。
だいたい板チョコレートは1枚30g前後なので、どのくらいの量を消費するか想像していただけましたでしょうか?
一度中毒になってしまうと即効性のある治療法がないため、手遅れになります。
また、犬など人間以外の動物には、チョコレートは危険な食べ物ですので、絶対に与えないでください。
少しの量でも中毒症状が出ます。
また、先程説明した量の半量でも死に至った症例があるので、食べる量は計画的にほどほどに楽しんでいきましょう。
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